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2010年3月20日 (土)

ツシマヤマネコの虎次郎 - 井の頭自然文化園

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先日、井の頭自然文化園にいる虎次郎を訪ねてきました。

ツシマヤマネコは現在、生息数が100頭を下回っていると言われ、絶滅の危機に瀕しています。

対馬は民生林が多く、生息環境に維持保存には課題多く、保全が難しいと言われています。イエネコ経由でネコエイズに感染したり、交通事故に遭ったり、人間の暮らしが変化するに連れ、ツシマヤマネコの生息環境も次第に厳しくなっていったようです。

環境省では、東京・富山・広島・福岡の4か所の動物園の協力の下、飼育下繁殖に取り組んでいます。

井の頭自然文化園では、ベンガルヤマネコの繁殖に実績があり、選ばれたそうです。

西表島に生息するイリオモテヤマネコが有名ですが、こちらも数は減ってきており、ツシマヤマネコと同様に絶滅が危惧されていますが、ツシマヤマネコの保護の緊急性が高い為、飼育下繁殖が行われているとのことでした。

何故、トキの繁殖と保護にあれだけ熱心で、盛んに報道されているのに、イリオモテヤマネコやツシマヤマネコの保護に関心が低いのか疑問であった。理由は、より絶滅危惧の危険度の高い種から優先的に保護に取り組まれているということであった。

ツシマヤマネコもイリオモテヤマネコも動物学的には、韓国など大陸にいるヤマネコと同種らしい。今から10万年前は西表島も対馬も大陸と陸続きだった。

井の頭自然文化園には、虎次郎の他に、3匹のツシマヤマネコが飼育下繁殖されている。

既に役目を終えた虎次郎は、オリの中を不規則的に歩きまわったり、時折、座り込んだり、また同じ所をぐるぐる歩き廻ったり、遠く対馬を離れ、この東京で暮らす虎次郎の眼には、オリの外から見つめる人間達は目に入らないかのようであった。

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